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SOX指数とは!?半導体株ETFの特徴と構成銘柄を徹底解説

SOX指数とは!?半導体株ETFの特徴と構成銘柄を徹底解説
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半導体に興味があるのでSOX指数について詳しく知りたい

SOX指数に連動するレバレッジETFのSOXLやSOXSについて知りたい

半導体ブームの波に乗って投資したいので、今後の動向について教えてほしい

TK
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この記事を読むことで、 SOX指数や連動ETFのことを理解することができます。 

米国株YouTuberとして「TK’sマネースクール」というチャンネルを運営しており、約7000人の登録者がいます。
TwitterPostprimeでも情報発信しています。

もしあなたがSOX指数に関心があるのなら、ぜひ、このページを読んで下さい。SOX指数についてより深く理解することができるはずです。

SOX指数とは

SOX指数は米国の主要な半導体関連銘柄で構成された株価指数で、近年は需要の高まりから価格が急騰しています。フィラデルフィア半導体指数とも呼ばれており、レバレッジETFのSOXLやSOXS、通常のETFではSOXXなどが連動するETFとして売買されています。(SOXXは日本では販売していない)

SOX指数は全部で30銘柄で構成されており、時価総額加重平均の指数です。

半導体の設計、流通、製造、販売を含む事業運営を行っている企業で構成されています。

  • SIX指数はマイクロチップ、コンピュータ、ネットワーク機器などの半導体製品の製造と販売に関わる企業で構成
  • SOXはフィラデルフィア証券取引所に上場されており、時価総額加重平均の指数
  • SOXL、SOXS、SOXX、SMHなどのETFがSOXに近いパフォーマンスを期待できる

SOX指数はフィラデルフィア証券取引所によって作成され、Nasdaq OMXのサポートを受けて管理されています。

チャートや構成銘柄を確認したい場合はYahoo financeを使うと良いでしょう。

ナスダック100の構成銘柄が多く含まれていることに気がつくはずです。

【2021年版】インベスコQQQの中身~構成銘柄は意外と堅実!?インベスコQQQはナスダック100を指標として運用されているETFですが、その中身を知っていますか?この記事では100銘柄をチェックして、PERを指標に分類して紹介します。...

SOX指数に構成されるためには、以下の条件を満たす必要があります。

  • 半導体の設計、流通、製造、販売に焦点をあてた企業
  • ナスダック、NYSE、NYSEアメリカン、CBOE取引所に上場されている
  • 時価総額は少なくとも1億ドル以上
  • 6ヶ月のそれぞれの月で150万株以上取引されている
  • 米国の登録市場にオプションを上場しているか、その資格がある
  • 破産手続き中でない

SOX指数は30以上の適格な企業がある場合、時価総額が大きい上位30社が選抜されます。

SOX指数に投資する意義

SOX指数への投資はつまるところ半導体への投資です。半導体はスマートフォンやコンピューター、自動車、ロボットにいたるまであらゆる場所に存在しているので、世界経済の需要を判断するのに有用です。

2021年11月現在では、アフターコロナに向けて多くの国で経済が力強さを増してきています。その結果として、世界的に半導体需要が高まり、半導体不足が深刻化してきています。

結果として半導体価格は急騰しており、半導体指数であるSOX指数も継続的に上昇しています。

日本においては半導体不足の緩和の切り札として,台湾積体電路製造(TSMC)の新工場が作られることが話題となりました。

朝日新聞DIGITAL:台湾TSMCの熊本工場、政府5千億円支援で調整 ソニーなど協力?

多くのアナリストは2021年の第3四半期か第4四半期には半導体不足は緩和され始めると予想しています。

半導体不足はいつまでも継続するものではなく、高い需要および低い生産能力は一時的なものと考える必要があります。

識学総研:半導体不足はなぜ起きた?影響や原因、いつ解消するかについて

また、暗号通貨のマイニングをするためにも半導体が必要になります。こういった新たな需要はビットコインを始めとした通貨の人気が加熱するにつれて増加しています。

EE TIMES:暗号通貨のマイニングも半導体不足の一因

こういった需要の多方面での高まりから、SOX指数は大きく上昇を続けています。

SOX指数の長期チャートSOX指数の長期チャート

SMH(VanEck Semiconductor ETF)のPERを確認すると28.22となっています。かなり割高になってきており、ある程度、株価は半導体の需要を織り込んでいることも想像できます。

このSOX指数が今後上昇するか下落するかは投資家の判断にはなりますが、どちらに動いてもSOXLとSOXSがあるので利益を取りに行くことは可能です。

個人的にはここまで上昇してしまったSOX指数は上値を取りに行くよりも、下落の場面でSOXSを売買するのが良いのではないかと考えています。

各方面で半導体不足が叫ばれていますが、需要は必ず落ち着く場面が来るはずで、そうすると半導体指数は価格を下げる可能性が非常に高いです。(PERは平均に回帰する)

SOX指数を毎日しっかりとチェックして、SOXSを買うタイミングを検討するのも良いかもしれません。

SOX指数の確認方法

SMHやSOXL、SOXSであれば日本で売買できるので、楽天証券やSBI証券で確認することも可能です。

大本のSOX指数を確認したいのであれば、先程紹介した米国版のYahoo Financeが良いでしょう。

Yahoo financeでSOX指数を確認すると、指数であるためあまり詳しい情報は得られません。そのためSOXXなどを検索することで詳しい情報を取得することができます

私はその他にもNasdaq global IndexesInvestopediaなどで構成銘柄等の情報を拾っています。本記事でも詳しく紹介しますが、こういったサイトを活用しても良いでしょう。

もし日本で売買可能なSMH(VanEck Semiconductor ETF)の情報を確認したいのであれば、Fact sheetを活用するのも一つです。

SOX指数が米国企業だけで構成されているのに対し、SMHは台湾やオランダ、スイスなどの大手半導体企業も含まれているのが特徴です。(米国は72.85%)

SOX指数の構成銘柄

SOX指数の構成銘柄は以下の通りです。上位8銘柄は水色に色付けしています。インテルやエヌビディアなどが含まれています。

企業名ティッカー
ANALOG DEVICES CMNADI
APPLIED MATERIALSAMAT
ADV MICRO DEVICESAMD
ASML HLDG NY REGASML
BROADCOM INC.AVGO
BROOKS AUTOMATIONBRKS
CMC MATERIALS, INC.CCMP
CREE, INC.CREE
ENTEGRIS INCENTG
INTEL CORPINTC
II‐VIIIVI
IPG PHOTONICS CORPIPGP
KLA CP CMN STKKLAC
LAM RESEARCH CORPLRCX
LATTICE SEMICONDLSCC
MICROCHIP TECHNOLOGYMCHP
MKS INSTRUMENTS INCMKSI
MONOLITHIC POWER SYSMPWR
MARVELL TECH GROUPMRVL
MICRON TECHNOLOGYMU
NVIDIA CORPORATIONNVDA
NXP SEMICONDUCTORSNXPI
ON SEMICONDUCTORON
QUALCOMM INCQCOM
QORVO, INC. CMNQRVO
SILICON LABS INCSLAB
SKYWORKS SOLUTIONSSWKS
TERADYNE INC CMNTER
TAIWAN SEMICOND ADSTSM
TEXAS INSTRUMENTSTXN

構成上位10銘柄の構成比率は以下の通りです。上位の2つは企業ではなく、ファンドやスワップです。

Dreyfus Government Secs Cash Mgmt Adminはおよそ80%が国債で運用された、政府マネーマケットファンドになります。

企業名ティッカー比率
Dreyfus Government Secs Cash Mgmt AdminDAPXX24.74%
Phila Semiconductor Index Swap22.99%
NVIDIA CorpNVDA7.05%
Qualcomm IncQCOM6.08%
Texas Instruments IncTXN5.80%
Broadcom IncAVGO5.78%
Intel CorpINTC5.62%
Advanced Micro Devices IncAMD3.36%
Marvell Technology IncMRVL3.07%
Analog Devices IncADI2.99%

時価総額加重平均で運用されているため、NVIDIAやQualcommの動向はしっかりとチェックすべきかもしれません。

ちなみにNVIDIAは現在一株$264であり2015年の頃は一株$5であったため、およそ51倍にまで上昇しています。そしてPERは94.56です明らかに上がり過ぎなのがわかりますね。

考え方は色々ですが、以下のチャートを見てこれから買おうとはとても思えません。

NVIDIAの長期チャートNVIDIAの長期チャート

SOX指数のチャートパターン

SOX指数のチャートパターンを見ていきたいと思います。SOX指数は1994年分から確認することができます。

SOX指数の長期チャート

ITバブルの際にも上昇していますが、その際はおおよそ2倍程度の上昇です。今回はそれを遥かに凌ぐ、およそ18倍です

SOX指数はリーマンショック後の2009年から継続的に上昇しており、現在は3548ポイントになっています。

チャートを見るとどこまで上昇するのか検討もつかないため、下手に空売りも出来ませんね。

他の指数との比較

SOX指数とNASDAQ100

SOX指数はあのNASDAQをもアウトパフォームしています。特に2020年からの上昇は異常と言ってもいいくらいの伸びではないでしょうか。

S&P500とSOX指数

SOX指数と比較してしまうとあのS&P500も低パフォーマンスに見えてしまいます。一つのセクター、分野に特化することの威力を感じます。

注目してほしいのはハイテクバブルやリーマンショックの際のチャートパターンです。どちらも下落する際には同水準まで下落しているのがわかります。つまりSOX指数は上昇するときはすごいですが、下落するときもしっかり底まで落ちるということがわかります。

SOX指数とSMH

SOX指数と連動するSOXXは日本では売買出来ないため、SMHという代替指標を用いたETFであるSMHを紹介しました。

SMHはわずかにSOX指数をアンダーパフォームしていますが、概ね同程度のパフォーマンスとなっています。やはり70%程度は米国の半導体指数なので、同様のパフォーマンスと考えて間違いなさそうです。

SOX指数の今後

最初にお伝えしなければならないのは、SOX指数がいつ天井をつけるかは、誰にも予測出来ないということです。

株価は将来の価値を反映すると言われていますが、SOX指数も例外ではなく、将来の半導体需要(半導体不足と需要の増加)を反映して現在価値が右肩上がりになっていると考えられます。

過去のSOX指数の値動きを確認すると、下落を始めた場合、SOX指数は右肩下がりに一気に下落していっています。(バブル崩壊やリーマンショックと重なっていますが)つまり需給だけでなく、その他の外部要因や投資家心理も反映しているということです。

株価の決まり方は東証経済教室の「会社の株価の決まり方」を参考にして下さい。

永遠に上がり続ける株価はありませんので、SOX指数も必ず下落してきます。下落を始めれば右肩下がりなので、下落を確認してからSOXSを買うと行った売買でも十分利益をあげられるのでは無いでしょうか。(基本はVOOなどの長期投資を推奨しますが、、、)

また日本貿易振興機構より面白いデータが紹介されています。

確かに半導体の需要は継続的に増加していますが、生産設備も確実に増強されていっています。供給量が需要に追いつく時期なども、しっかり考えていく必要があります。

SOX指数を取引できるETF

最後にSOX指数に関連するETFについて紹介していきます。SOXXは日本で取引できないので除外しています。SOX指数とほぼ同様の値動きをするSMH、ブル3倍のSOXL、ベア3倍のSOXSを取り上げています。

ヴァンエックベクトル半導体ETF(SMH)

SMHの基本データは以下の通りです。

ティッカーSMH
設定日2012年11月20日
構成銘柄数25
経費率0.35%
利回り0.63%
純資産総額$5,911.98M

経費率が0.35%と高いのが気になりますが、これまでの上昇を考えると経費率を気にする投資家はいなそうですね。何十年も投資するようなETFではなく、半導体の需要の高まりに応じて、利益を取りに行くタイプのETFと言えるでしょう。

構成銘柄数はSOX指数よりも少ない25となっています。

国別の構成比率は以下の通りです。

比率
米国72.85%
台湾15.52%
オランダ9.64%
スイス1.86%
Total99.87%

殆どが米国で占められていますが、多少他の国にも分散されているのがSMHの特徴です。

上位の構成銘柄は以下の通りです。

企業名ティッカー比率
TAIWAN SEMICONDUCTOR MANUFACTURING CO LTSM15.52
NVIDIA CORPNVDA11.22
ASML HOLDING NVASML6.76
TEXAS INSTRUMENTS INCTXN5.36
INTEL CORPINTC5.23
ANALOG DEVICES INCADI4.79
QUALCOMM INCQCOM4.76
MICRON TECHNOLOGY INCMU4.65
BROADCOM INCAVGO4.65
ADVANCED MICRO DEVICES INCAMD4.59
Top 10 Total67.53

SMHは構成銘柄数が25ということもあり、構成上位10銘柄の比率が67.53と高くなっています。最も比率が高いのが台湾の「TAIWAN SEMICONDUCTOR MANUFACTURING CO L」です。

パフォーマンスに関しては、先程紹介したとおりSOX指数とほぼ同様です。

長期的にSOX指数が上昇すると判断できる場合は有用なETFでしょう。

SOXL

SOXLに関しては記事で紹介しているので、そちらを参考にしてください。

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SOXS

個人的にはSOXSがこれからの環境で最も使いやすいと考えています。

半導体の需要が落ち着き、SOX指数の上昇が止まれば、ベア3倍のSOXSで大きく利益をあげられる可能性もあるからです。

SOXSの特徴を以下に示します。

ティッカーSOXS
デイリーターゲット300%
経費率1.14%
設定日2010/3/11

以下は上場以降の長期チャートです。

SOXSなどのレバレッジETFは1日のパフォーマンスがSOX指数の300%になることを目指しているため、長期で300%になるわけではありません。ベア3倍は激しく減価するため、長期で保有すると大きく損失を被る可能性が高いです。

さすがベア3倍だけあって、直近3ヶ月でも半導体価格の高騰に伴い、25%ほどの下落を記録しています。ブル3倍は価格変動が大きいので注意して取り扱う必要があります。

まとめ

今回はSOX指数について紹介しました。

特徴をまとめると以下のとおりです。

  • SOX指数は米国に上場する半導体系の企業30社で構成されている
  • SOX指数は2009年頃から継続的に上昇を続けている
  • SOX指数はかなり割高になっており、下落に注意する必要がある
  • 半導体は今後も不足しそうだが、生産設備の増強も進んできている
  • 半導体は上昇も大きいが、下落も激しい
  • 今後は下落に転じたあとにSOXSを活用するのも一つである
  • SOXSは減価するので、気軽に手を出してはいけない

今からSOX指数に連動するSMHやSOXLなどで上昇を取りに行くのはかなり危険だと思います。暴落した際にタダでは済まないからです。

もし下落を取りに行きたいのであればNasdaq100指数なども良いかもしれません。Nasdaq100指数はIG証券のCFDで空売りすることが可能なので、下落場面では役立ちます。

Nasdaq100指数は半導体系の企業を多く含んでいるため、SOX指数ほどではありませんが、半導体が暴落した場合、同様に値幅が大きくなる可能性が高いです。

IG証券

Nasdaq100に関しては以下の記事で詳しく解説しています。

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