米国株ETF

高配当ETFベストバイ頂上決戦~SPYD・HDV・VYMを徹底比較

高配当ETFベストバイ頂上決戦~SPYD・HDV・VYMを徹底比較
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高配当ETFに興味があるけどSPYD・HDV・VYMのどれに投資すれば良いかわからない

高配当ETFの中でもトータルリターンが優れたものに投資したい

最終的には高配当ETFの分配金で暮らしていきたい

TK
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この記事を読むことで魅惑の高配当ETFついて詳しく知ることができます

米国株YouTuberとして「TK’sマネースクール」というチャンネルを運営しており、約7000人の登録者がいます。
TwitterPostprimeでも情報発信しています。

もしあなたが米国株ETFへ長期投資することを考えているのであれば、この記事を参考にして下さい。高配当ETFどうしの違いについて詳しくなることで、あなたが何に投資すれば良いか明らかになるはずです。

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SPYD・HDV・VYMの基本特性

米国株ETFで人気のある高配当ETFはSPYDとHDV、VYMが代表的です。

単純に分配金で考えれば、SPYD>HDV>VYMですが、世の中そんなに単純ではありません。ご存知の通りETFの世界は奥が深いんです。

今回はあらゆる角度から3種の米国株ETFを分析し、あなたに合った高配当ETFをご提案します。

まずはSPYD・HDV・VYMの基本特性を紹介していきます。

ティッカーSPYDHDVVYM
経費率0.07%0.08%0.06%
分配利回り4.91%3.41%2.69%
純資産総額(百万ドル)5,033.677,421.7339,766.43
設定日2015/10/222011/03/292006/11/10
分配回数/年444
構成銘柄数7975411
PER14.3224.7717.7
PBR2.032.972.6
設定来年平均リターン10.16%9.91%8.3%
10年平均リターン10.42%13.35%
1年平均リターン26.81%21.35%31.53%

長期投資で重要になる経費率はそれぞれ0.01%差ということで気にする必要は無いでしょう。

分配金利回りはSPYDが最も高く、それぞれのETFで大きく差がついています。

純資産総額はETFの純粋な人気がわかりますが、今回はETFの設定日がばらばらなので比較が難しいですね。人気で言うとVYM>SPYD>HDVという形になります。

TK
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純資産総額は意外と参考になるので気になるETFどうしを比較することをおすすめします。

世界的にはVYMが最も評価されて投資されているということですね。

設定来リターンはSPYDが最も高いですが、これも設定日の影響を受けるので単純比較は出来ません。

見方によってはリーマンショックを乗り越えているVYMの平均リターンが8.3%というのは、高配当でないETFでも合格のラインです。

もしあなたが毎月の積み立て金額5万円で30年間、平均リターン8.3%とすると、最終的な積立金額は7921万円になります。

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SPYDの特徴
  • パッシブ運用
  • フルインベスト
  • S&P500の中の高配当株80銘柄に投資
  • 誕生してから日が浅い
  • コロナショックでは大きく下落した
  • 上場してから高値をいまいち更新できていない

HDVの特徴
  • スマートベータ指数
  • モーニングスター配当フォーカス指数の価格と利回りに連動
  • 構成銘柄は財務健全性が高い
  • エネルギーセクターが意外と多い
  • 資金余力(配当力)が良好な企業が選出されている
  • 配当加重平均を採用している

VYMの特徴
  • パッシブ運用
  • フルインベスト
  • ラージキャップ・バリュー株メイン
  • 高い配当利回りの米国株で構成
  • トータルリターンはVIGにちょい劣る

配当金のトータルリターンへの貢献配当金のトータルリターンへの貢献
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歴史的には配当金がリターンへ与える影響は大きいです!

SPYD・HDV・VYMの分配金実績

分配金に強みをもつETFどうしなので、過去の分配金実績は重要です。

設定来の分配金の支払い状況を確認していきましょう。

SPYDの分配実績SPYDの分配実績(筆者作成)
HDVの分配実績HDVの分配実績(筆者作成)
VYMの分配実績VYMの分配実績(筆者作成)

最も高配当なSPYDは分配金の支払額が伸びていませんね。HDVはなだらかではありますが、増配傾向が確認できます。VYMはしっかり増配していますね。

設定日が異なるので一概に比較はできませんが、利回りが高いということは、成長期を終えたおじいちゃん企業である可能性が高いので、この結果にも納得です。

TK
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長期間保有する予定であれば、利回りだけでなく増配傾向を重視すべきなのは言うまでもありませんね!!

SPYD・HDV・VYMの増配傾向

SPYD・HDV・VYMの増配傾向について、設定日と比較した増配率を算出して比較します。

SPYDの増配率の傾向SPYDの増配率の傾向(筆者作成)
HDVの増配率の傾向HDVの増配率の傾向(筆者作成)
VYMの増配傾向(筆者作成)VYMの増配傾向(筆者作成)

SPYDは6年間でほぼ増配なし。HDVが意外と健闘しており400%弱の増配率となっています。VYMは500%弱の増配率です。

ここで注目すべきは運用の期間です。HDVは10年間、VYMは15年間の増配率ですので、実質HDVが最も増配率が良い可能性があります。

一方でHDVの初期の分配金は安定しておらず、正しくは2013年から比較すべきかもしれません。そうするとHDVの増配率は100%ちょいまで落ち込みます。

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それらを考えると、増配率が最も優れているのはVYMと考えて良いでしょう。
  • VYMは2006年から安定して増配を続けてきた
  • SPYDは5年間でほぼ増配していない
  • HDVはわかりにくいがSPYDとVYMの中間と考えて良い

SPYD・HDV・VYMの過去データ

続いてはSPYD・HDV・VYMの過去データを比較していきます。

SPYD・HDV・VYMの比較データSPYD・HDV・VYMの比較データ

SPYDが2016年に販売を開始している関係でチャートが2016年からになっています。

ただ5年という短期間でもVYMはSPYDとHDVを2倍ほどアウトパフォームしています。

驚いたことにHDVとSPYDは同等のパフォーマンスでした。

コロナショックの際にはHDVの下落率が低いことがわかります。財務健全な銘柄が選ばれていることから、下落耐性があるのがわかります。

TK
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増配率とキャピタルゲインの観点ではVYMが優秀であることがわかりますね!

しかし上のチャートでわかっているのは、単純なキャピタルゲインだけです。分配金を毎年再投資して、5年間投資した場合はまた違う結果になるかもしれません。

Portfolio visualizerでバックテストしてみましょう。

バックテストの条件
  • 2016年から2021年を比較
  • 初期投資額は$10000、毎月の積み立ては$500
  • 分配金は全額再投資に回す

SPYD・HDV・VYMのバックテストの結果SPYD・HDV・VYMのバックテストの結果

バックテストの結果、最終リターンはSPYDが$66,853、HDVが$63,827、VYM$73,119という結果でした。

TK
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なんとHDVが最下位という結果に!

HDVはVYMと比較して5年間で100万円ほどアンダーパフォームしています。(月5万円の積立)

SPYD・HDV・VYMの分配金履歴SPYD・HDV・VYMの分配金履歴

分配金履歴を見てみると2016年から2020年まではSPYDが最も高い分配金を支払っていますが、コロナショックがあった2021年はSPYDが最下位に沈みHDVがトップに立っています。

TK
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財務健全な企業を集めたHDVは不況に強いことが証明されました

逆にSPYDは不況や○○ショックに弱いということが露呈してしまいましたね。

  • トータルリターンNo1はVYM
  • トータルリターン最下位はHDV
  • SPYDは暴落に弱い(分配金に関して)
  • HDVは分配金の暴落耐性が高い

SPYD・HDV・VYMの構成銘柄

ここからは更に深くSPYD・HDV・VYMについて調べていきます。

構成銘柄の上位10銘柄はそれぞれ以下の通りになっています。

SPYD
HDVVYM
1位Baker Hughes Company C1.55%エクソンモービル8.85%JPモルガン3.72%
2位Comerica Incorporated1.52%AT&T8.03%ジョンソン&ジョンソン3.26%
3位Marathon Petroleum Corporation1.46%シェブロン6.02%ホームデポ2.67%
4位M&T Bank Corporation1.46%ジョンソン&ジョンソン5.79%P&G2.61%
5位People’s United Financial Inc1.45%ベライゾン5.64%バンクオブアメリカ2.41%
6位KeyCorp1.43%アッヴィ4.96%コムキャスト1.95%
7位Huntington Bancshares Incorporated1.42%P&G4.55%エクソンモービル1.91%
8位Regions Financial Corporation1.41%フィリップモリス3.78%ファイザー1.84%
9位Valero Energy Corporation1.40%メルク3.62%シスコシステムズ1.76%
10位ONEOK Inc.1.39%コカ・コーラ3.35%ベライゾン1.71%
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HDVとVYMは有名な企業が多いですが、SPYDは日本で知名度が低い銘柄ばかりです

HDVで気になるのはエクソンモービルやAT&Tの比率が高すぎるところでしょうか。

TK
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適切に分散されていて、知名度の高い安心感のある銘柄に投資するのであればVYMを選択すべきでしょう

ただし、SPYDはS&P500の銘柄から選択されているので、ボロ株で構成されているわけではありません。

SPYD・HDV・VYMのセクター比率

続いてはセクター比率を見ていきます。

SPYD
HDVVYM
金融18.09%ヘルスケア20.64%金融22.5%
公益事業17.08%エネルギー17.8%生活必需品12.8%
不動産16.01%生活必需品16.49%ヘルスケア12.4%
エネルギー12.18%通信13.74%資本財9.8%
生活必需品8.7%情報技術9.24%一般消費財8.4%
通信6.27%公益事業7.98%公益事業7.9%
情報技術6.13%金融5.69%情報技術7.7%
素材6.11%資本財4.86%エネルギー7.1%
ヘルスケア6.04%一般消費財2.91%通信7.1%
一般消費財3.14%素材0.38%素材4.3%
不動産0%不動産0%

HDVとVYMは不動産を保有していませんが、SPYDは16.01%も保有しています。ここはかなり重要で、米国の不動産がクラッシュした場合SPYDは大ダメージを喰らいます。

比率だけを見ると、最も分散が効いているのはVYMで次はHDVといったところでしょうか。

やはりSPYDやHDVは構成銘柄数が70~80なので、構成銘柄やセクター比率に偏りができてしまう場合がありますね。

TK
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HDVはヘルスケア、情報技術、通信、公益の比率が高いので暴落耐性が高いのも納得です

パターン別おすすめETFの提案

各投資家の方針によってマッチするETFは変わります。誰にとっても最高のETFは存在しないということです。

今回は3種類のパターンに分類して、おすすめがどちらのETFかご提案します。

トータルリターン重視派

トータルリターンを重視する投資家は間違いなくVYMでしょう。

バックテストの結果では5年間でSPYDとHDVに大きな差をつけていました。(HDVには100万円ほど)

利回りが高くなればなるほど、トータルリターンは下がり気味になるのは仕方ないのかもしれません。

VYMは利回りが2.69%とあまり高くありませんが、増配傾向も優秀なので、長期保有するのであればそこまで気にする必要は無いでしょう。

TK
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若くて時間がたくさんあるなら、高配当ETFはVYMに投資して、総資産を拡大していくのが理に適っています

分配金重視派

とにかく分配金を重視したい場合、どの高配当ETFを選べばいいかは迷いますよね。

今回分析したデータではSPYDかHDVかということになりますが、SPYDはコロナショック後のパフォーマンスから弱点がいくつか明らかになってきています。

  • 暴落時に株価が下がりやすい
  • 不況時に配当金が減配しやすい
  • 構成銘柄はあまり知名度が高くない
  • 発売されてからほぼ増配していない

分配金は長期間保有して毎年もらうものなので、上記の弱点は見逃せないと考えています。

TK
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そのため分配金重視でETFを選択するのであれば、HDVが最適だと思います

HDVは構成銘柄の知名度は高く、財務健全で暴落耐性もある。緩やかではあるが増配も実施できています。

FIREを目指している

FIREを目指している投資家はどちらを選択すればよいのでしょうか?

観点としては入金力の違いを考慮すべきでしょう。

入金力があればあるほど、年平均リターンの影響は小さくなります。(早期に目標額を達成できるため)

もしあなたが入金力が高く、さらに今後もどんどん投資額を増やせるのならSPYDでも良いでしょう。

もしあなたが入金力が低く時間をかけて投資する必要があるのであれば、VYMを選択する必要があるでしょう。

TK
TK
時間の力、つまり複利の力が働きやすいのがVYMです。あなたの入金力と相談してETFを選択しましょう。

入金力高くてFIRE目指す:SPYD

資金少なくてFIRE目指す:VYM

とにかく分配金狙い:HDV

とにかくトータルリターン狙い:VYM

SPYD・HDV・VYMの買い方

長期に投資を継続できる状況を構築する必要があります。投資の継続には自動化が欠かせません。

自動化するのにおすすめなのは楽天証券とSBI証券なので、その2つの証券会社を紹介します。(投資シュミレーション用にIG証券も紹介)

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楽天証券代表的なETFの買付手数料を無料にしています。

買付手数料が無料なETFは以下の通りです。

  • VT (バンガード・トータル・ワールド・ストックETF)
  • VOO(バンガード・S&P500 ETF)
  • VTI (バンガード・トータル・ストック・マーケットETF)
  • SPY (SPDR S&P500 ETF)
  • RWR (SPDR ダウ・ジョーンズ REIT ETF)
  • GLDM (SPDR ゴールド・ミニシェアーズ・トラスト)
  • GDAT (GS MotifデータイノベーションETF)
  • GDNA (GS MotifヘルスケアイノベーションETF)
  • GFIN (GS Motif金融イノベーションETF)

毎月買付をする個人投資家などには嬉しいサービスですね。

楽天証券の特徴
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SBI証券(安心の最大手証券)

SBI証券も代表的なETFの買付手数料が無料です。

以下に具体的な銘柄名を箇条書きにします。

  • VT (バンガード・トータル・ワールド・ストックETF)
  • VOO(バンガード・S&P500 ETF)
  • VTI (バンガード・トータル・ストック・マーケットETF)
  • IVV (iシェアーズ S&P500 ETF)
  • SPY (SPDR S&P500 ETFトラスト)
  • EPI (ウィスダムツリーインド株収益ファンド)
  • DHS (ウィスダムツリー米国株高配当ファンド)
  • DLN (ウィスダムツリー米国大型株配当ファンド)
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楽天証券とは買付手数料無料のETFの種類が少し違います。

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まとめ

今回はSPYD・HDV・VYMの比較データを紹介しました。

あなたに合ったETFがどちらか明確になったでしょうか?

SPYD・HDV・VYMの特徴を以下にまとめます。

  • トータルリターンではVYMが最も優れている
  • 増配傾向もVYMが優れている
  • 利回りはSPYDがダントツ
  • HDVは財務健全銘柄が多く暴落耐性がある
  • HDVは知名度が高く、安定感のあるセクターの銘柄で構成されている
  • FIREする際に入金力が高ければSPYDも可

是非、自分のポリシーに合ったETFを選択して言って下さい。

TK
TK
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