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【XSOE】WisdomTreeの新興国株ETFの実力~非国有企業の意義とパフォーマンス

【XSOE】WisdomTreeの新興国株ETFの実力~非国有企業の意義とパフォーマンス
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新興国株ETFに投資したいが、特有の政治リスクが気になる

XSOEに興味があるので非国有企業の意味も含め詳しく知りたい

米国株ETFばかりのポートフォリオに多様性をもたせたい

TK
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XSOEの特徴、非国有企業へ投資する意義をばっちり紹介します!

米国株YouTuberとして「TK’sマネースクール」というチャンネルを運営しており、約7000人の登録者がいます。
TwitterPostprimeでも情報発信しています。

米国一強で多くの投資家の資金が集中している時代から、XSOEのような新興国株ETFへ目をつけるのは素晴らしい考え方です。

この記事を読めば、WisdomTreeがなぜXSOEのような非国有企業だけで構成されたETFを作ったのか理解できるはずです。

結果として、あなたは自身のポートフォリオへXSOEを組み込みべきか判断できるようになるでしょう。

XSOEの基本データ

XSOEは資産運用会社として有名なWisdomTreeが提供する新興国株ETFです。

特徴を一言で説明すると、17の新興国に上場している非国有企業に分散投資することができる唯一のETFです。

XSOEの特徴
  • 17の新興国へ投資できる
  • 中国企業50社へ投資できる
  • 投資対象はすべて非国有企業である
  • パフォーマンスはVWOを大きく上回る
  • 政府の影響を受けにくい

基本データを以下に示します。

ティッカーXSOE
経費率0.32%
分配利回り2.23%
純資産総額(百万ドル)4,189.11
設定日2014/12/10
分配回数/年4
構成銘柄数680
設定来年平均リターン7.90%
10年平均リターン
5年平均リターン11.27%
1年平均リターン13.55%
TK
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構成銘柄数が680であり、しっかりと分散されていますね!経費率は0.32%であり、同じ新興国株ETFのVWOが0.1%なのでちょっと高めです。

設定日が2014年と比較的新しいため、データが少ないのは懸念点かもしれませんね。

非国有企業に限定する意義

特に新興国では国が企業を保有するケースが多くあります。(企業の株式の多くを政府が保有している)

これはある意味、資本主義経済に反することであり、企業運営の効率に悪影響を与える可能性が高いです。

国有企業は株主に価値を還元することよりも、政府の希望を叶えることを優先してしまうからです。

TK
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中国の国有企業が最たる例です。政府の顔色を伺い、汚職が蔓延しているのは有名な話ですね

国有企業がポートフォリオに入っていることで、株価の長期的な成長の可能性を損なうことが懸念されます。

日本でもJT(日本タバコ)などは、国が大株主であることで有名です。

財務大臣というのは、つまり国が保有しているということです。業務内容がタバコであり需要が年々縮小していることもありますが、株価は低迷が続いています。

JTの10年チャートJTの10年チャート

実際にWisdomTreeは「国有企業」と「非国有企業」のパフォーマンスを明らかにするためにパフォーマンスの比較を行っています。

国有企業(SOE)と非国有企業(non-SOE)の比較国有企業(SOE)と非国有企業(non-SOE)の比較

青色のチャートが非国有企業(Non-SOE)でグレーが国有企業(SOE)です。

明らかに非国有企業の方がパフォーマンスが良好であり、国有企業との差は年々広がっていることがわかります。

その差を数値で表すと以下のようになります。

国有企業と非国有企業のパフォーマンス差国有企業と非国有企業のパフォーマンス差

2007年からの平均リターンは非国有企業が4.21%で国有企業は0.18%となっており差は明確です。

TK
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国有企業はある意味、企業として成長する意欲が低いのかもしれません

一方で2020年から2021年の1年間は国有企業のパフォーマンスが38.08%とずば抜けていることがわかります。

コロナ危機のような問題が発生した場合は、国策や企業の安定感の関係で資金が集中する特徴があるのかもしれません。

  • 非国有企業は政府の影響を受けにくくパフォーマンスが良好
  • 実際にバックテストすると国有企業のパフォーマンスは低調だった
  • 2020年からの1年を切り取ると、国有企業は38.08%のリターンだった

XSOEのパフォーマンス

XSOEは設定年が2014年のためあまりデータが蓄積しておらず、比較がしにくいのが難点です。

また直近10年間は米国市場の一人勝ち状態であったため、S&P500と比較してどうこう言うのもあまり意味をなしません。

ということで、今回は同じ新興国株ETFであるVWO、そして非国有企業で構成されているCXSEの2つと比較して行きたいと思います。

XSOE・VWO・CXSEの比較チャートXSOE・VWO・CXSEの比較チャート

最もパフォーマンスが良好なのが紫のラインで示しているCXSE(非国有企業の中国株ETF)です。その次がXSOEとなっています。

やはりVWOは国有企業が含まれていることもあってか、パフォーマンスが冴えませんね。

CXSEがXSOEをアウトパフォームしているのは、世界的に中国のテック企業が伸びているため、そこの差があったと考えられます。

基本データに関してもXSOEとCXSE、VWOを比較してみましょう。

ティッカーXSOECXSEVWO
経費率0.32%0.32 %0.10 %
分配利回り2.23%0.77 %2.17 %
純資産総額(百万ドル)4,189.111,094.1580,115.94
設定日2014/12/102012/09/192005/03/04
分配回数/年444
構成銘柄数6802535233
設定来年平均リターン7.90%9.93%6.89%
10年平均リターン4.91%
5年平均リターン11.27%16.13%8.83%
1年平均リターン13.55%-3.66%18.24%

経費率はVWOが圧倒的に低く、XSOEと比較すると0.22%もの差があります。

以下の図はコストの影響を示すものです。

バンガードwebサイトより引用 コストの影響バンガードwebサイトより引用 コストの影響

約1000万円を年利&%で運用したと仮定します。

経費率は0%、0.25%、0.62%とすると30年で300万から1000万ほどの差が生まれています。

複利の力によりコストの影響は長期になればなるほど大きくなることを覚えておく必要があります。

純資産総額もVWOが最も高く人気があるのがわかります。もちろん設定日が一番古いので、それにより純資産総額が膨れ上がっているという理由もあると思います。

リターンに関しては比較が非常に難しいですが、どのETFに投資しても年平均で7%~10%ほどのリターンは得られるでしょう。

XSOEのバックテストの結果も確認しておきましょう。

バックテストの条件
  • 2014年から2021年を比較
  • 初期投資額は$10000、毎月の積み立ては$500
  • 分配金は全額再投資に回す

XSOE・CXSE・VWOのバックテストXSOE・CXSE・VWOのバックテスト

結果は先程のチャート比較と同様で、パフォーマンスはCXSE、XSOE、VWOの順でした。

毎月の積立投資と配当金の再投資をしても違いは生じなかったということですね。

TK
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トータルリターンが最も優れていたのはCXSEです。

分配金はVWOが最も良好で、次いでXSOEという結果でした。

XSOE・CXSE・VWOの分配金履歴XSOE・CXSE・VWOの分配金履歴
  • XSOEはCXSEにアンダーパフォームしている
  • XSOEはVWOにアウトパフォームしている
  • 分配金狙いならVWO
  • 問題は長期になれば経費率の違いでVWOが有利になるということ

XSOEの構成銘柄

XSOEは構成銘柄数が680のため、かなり分散されているので、構成上位銘柄による影響は比較的小さいと言えるでしょう。(構成上位10銘柄で全体の27.11%)

構成上位10銘柄の内容について見ていきましょう。

XSOEの構成上位銘柄
1位
Taiwan Semiconductor Manufacturing Co Ltd
台湾
6.07%
2位テンセント中国4.94%
3位サムスン韓国4.55%
4位アリババ中国3.50%
5位Meituan Dianping-Class B中国1.83%
6位Reliance Industries Ltdインド1.60%
7位Infosys Ltd ADRインド1.35%
8位Housing Development Finance Coインド1.21%
9位Lukoil PJSC ADRロシア1.13%
10位
MediaTek Inc
台湾
0.94%
上位10銘柄の構成比率27.11%

上位に入ってくる銘柄は中国関連だけでなく、幅広い国で構成されています。台湾やインド、ロシアがランクインしています。

TK
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中国だけに集中してしまうことを懸念している投資家にとってXSOEは良い選択肢になるでしょう
国の構成比率
1位中国31.41%
2位インド16.62%
3位台湾16.48%
4位韓国14.49%
5位南アフリカ3.79%
6位ロシア3.72%
7位ブラジル3.36%
8位メキシコ1.98%
9位タイ1.76%
10位インドネシア1.68%
11位マレーシア1.30%
12位ポーランド0.78%
13位フィリピン0.69%
14位香港0.52%
15位チリ0.31%
16位ハンガリー0.31%
17位トルコ0.24%
18位イギリス0.20%
19位キプロス0.18%
20位チェコ0.17%

アジア、中東、アフリカ、南米と幅広く分散されているのがわかりますね!

中国がやや飛び抜けていますが、30%であれば許容範囲ではないでしょうか。

全世界株式のVTですと、米国の比率が60%を超えていますので、それと比較すると可愛いものです。

XSOEのセクター比率

続いてセクター比率を見ていきましょう。

XSOEのセクター比率
1位情報科学23.59%
2位一般消費財17.24%
3位金融13.67%
4位コミュニケーションサービス12.3%
5位素材7.89%
6位ヘルスケア6.67%
7位生活必需品6.19%
8位資本財5.80%
9位エネルギー4.17%
10位不動産1.31%
11位公益事業1.10%
12位通信サービス0.07%

セクターも適切に分散されていることがわかります。

新興国というと素材や公益、エネルギーなどが多くなりそうなイメージですが、そんなことはなく、情報科学がトップに来ていることも好感が持てます。

XSOEの買い方

XSOEは楽天証券やSBI証券で売買することができます。

投資においてコストはパフォーマンスを決定づける重要な要因になるので、できるだけコストが安い証券会社を選択すると良いでしょう。

その点では大手の楽天証券とSBI証券は自信を持っておすすめすることができます。

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楽天証券代表的なETFの買付手数料を無料にしています。

買付手数料が無料なETFは以下の通りです。

  • VT (バンガード・トータル・ワールド・ストックETF)
  • VOO(バンガード・S&P500 ETF)
  • VTI (バンガード・トータル・ストック・マーケットETF)
  • SPY (SPDR S&P500 ETF)
  • RWR (SPDR ダウ・ジョーンズ REIT ETF)
  • GLDM (SPDR ゴールド・ミニシェアーズ・トラスト)
  • GDAT (GS MotifデータイノベーションETF)
  • GDNA (GS MotifヘルスケアイノベーションETF)
  • GFIN (GS Motif金融イノベーションETF)

毎月買付をする個人投資家などには嬉しいサービスですね。

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SBI証券も代表的なETFの買付手数料が無料です。

以下に具体的な銘柄名を箇条書きにします。

  • VT (バンガード・トータル・ワールド・ストックETF)
  • VOO(バンガード・S&P500 ETF)
  • VTI (バンガード・トータル・ストック・マーケットETF)
  • IVV (iシェアーズ S&P500 ETF)
  • SPY (SPDR S&P500 ETFトラスト)
  • EPI (ウィスダムツリーインド株収益ファンド)
  • DHS (ウィスダムツリー米国株高配当ファンド)
  • DLN (ウィスダムツリー米国大型株配当ファンド)
  • DGRW (ウィスダムツリー米国株クオリティ配当成長)

楽天証券とは買付手数料無料のETFの種類が少し違います。

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XSOEのまとめ

今回はXSOEの特徴と非国有企業の意義について紹介してきました。

内容をまとめると以下のとおりです。

  • XSOEはVWOをアウトパフォームしている
  • XSOEのコストはVWOよりも0.22%高い
  • 非国有企業は国有企業をアウトパフォームするというデータがある
  • XSOEよりも中国の非国有企業を扱うCXSEの方がパフォーマンスが良い
  • XSOEは比国有企業を集めた唯一の新興国ETFである

中国株オンリーであることが気にならないのであればCXSEを選択して問題ないでしょう。(一国集中はリスクではあります)

CXSEでは心配だけどパフォーマンスにはこだわりたいのであれば、XSOEを選択すべきです。

一方でXSOEは経費率が0.32%なので、長期(30年以上)保有を健闘しているのであれば、経費率0.1%のVWOを選択するのが無難でしょう。

TK
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