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楽天・全米株式インデックスファンドのデメリットとは!?VTIやeMAXIS Slim米国株式と徹底比較

楽天・全米株式インデックスファンドのデメリットとは!?VTIやeMAXIS Slim米国株式と徹底比較
こんな人へおすすめの記事

楽天・全米株式インデックスファンドで積立投資を始めようと思っている人

米国株へ投資したいけど、何に投資すればいいかわからない人

とりあえず人気だから楽天・全米株式インデックスファンドに投資するつもりの人

TK
TK
楽天・全米株式インデックスファンドを買うことのデメリットについて検討していきますね!

米国株YouTuberとして「TK’sマネースクール」というチャンネルを運営しており、約7000人の登録者がいます。
TwitterPostprimeでも情報発信しています。

楽天・全米株式インデックスファンドは人気もあるし、何千もの米国株に分散できるし、悪いところなんて無いように見えますよね。

今回は長期投資をする際に見るべきポイント、楽天・全米株式インデックスファンドと他の投資信託や米国株ETFを比較してどんなメリット・デメリットがあるのか紹介します。

楽天VTIの基本特性(VTI、eMAXIS Slim 米国株式と比較)

楽天・全米株式インデックスファンド(通称、楽天VTI)は米国株ETFであるVTIをひたすら買い付けていくファンドです。

VTIは経費率が0.03%なので、単純に考えると、0.03%以外のコストは楽天投資信託が徴収しているコストということになります。

TK
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問題はそのコスト(隠れコストも含む)が働きに見合っているのか?ということが問題です。

そしてパフォーマンスとコストのバランスが、他の投資信託や米国株ETFと比較してどうなのか判断していかなければなりません。

ティッカー楽天VTIVTIeMAXIS Slim 米国株式
経費率0.132%0.03%0.0968%
分配利回りなし(VTIと同等)1.29%1.23%(VOOの利回り)
純資産総額4291.83 億円283,288.58(百万ドル)8321.09 億円
設定日2017/09/292001/05/242018.07.03
分配回数/年040
構成銘柄数40254025510
PER23.423.420.7
PBR444.3
設定来年平均リターン21.98%8.69%15.48%
10年平均リターン16.6%16.59%
1年平均リターン46.18%32.09%29.98%

この基本データから私が読み取るのは以下の内容です。

  • 経費率の差は非常に大きい(楽天VTIは差をつけられている)
  • 純資産総額的にも楽天VTIは差をつけられている(全体を見ると人気の投信だが)
  • 年平均リターンはほぼ同様と考えて間違いない
  • 分散性はどちらも十分
TK
TK
楽天VTIが素晴らしい投信なのは否定しませんが、どうせ長期投資するならもっと素晴らしいものがありますよと言いたいです

パフォーマンスが同等なのであれば、米国株ETFのVTIに投資することで中間マージンを取られずにすみます。

また「つみたてNISA」や「確定拠出年金」、「iDeCo」を活用するために投資信託を選択するのであれば、eMAXIS Slim米国株式のほうが経費率が安いです。

経費率と分散性、年平均リターンなどを天秤に掛けた場合、分散性はどちらも十分、年平均リターンは時期によって五十歩百歩、経費率は確実にeMAXIS Slim米国株式が有利となります。

よって私の結論としては以下のとおりになります。

基本データからの結論
  • 「つみたてNISA」で買うならeMAXIS Slim米国株式
  • 米国株式ETFも対象に入れるなら本家VTI

そう決めた理由について、以下でさらに詳しくご紹介していきます。

楽天・全米株式インデックスファンドの分散効果

よく楽天VTIのブログを読んでいると、「楽天・全米株式インデックスファンドは4000もの米国株に分散投資できるので価値があります!」といった記述を目にします。

間違ってはいないのですが、それってeMAXIS Slim米国株式の500銘柄でも十分なんですよね。

分散投資の効果(myINDEXより引用)分散投資の効果(myINDEXより引用)

上のグラフでわかるように、分散効果は50銘柄くらいでほぼ頭打ちになります。

ウォール街のランダム・ウォーカーでも同様の記述があります。

外国嫌いの内気なアメリカ人投資家にとっての黄金ナンバーは、いろいろな業種から選ん だアメリカ株五〇以上の銘柄に等金額投資することである

分散された50銘柄以上のポートフォリオであれば、500銘柄でも4000銘柄でも大きな違いは生じないということです。

TK
TK
つまり楽天VTIでもeMAXIS Slim米国株式でも分散性は変わらないということになります。

ちなみにVOOのセクター比率は以下のとおりです。

セクターセクター比率
情報科学27.4%
ヘルスケア13.0%
一般消費財12.3%
金融11.3%
情報サービス11.1%
資本財8.6%
生活必需品5.9%
エネルギー2.8%
素材2.6%
不動産2.6%
公益事業2.4%
その他0.0%

そして次の表がVTIのセクター比率になります。

多少のパーセンテージの違いはありますが、同様のセクター比率であることがわかると思います。

楽天・全米株式インデックスファンドのコスト

0.132%が楽天VTIの表向きのコストです。

表向きと表現したのは、投資信託では隠れコストという、0.132%以外のコストがかかってくるからです。

それは信託報酬以外のコストであり、売買委託手数料・有価証券取引税・監査費用・保管費用などがあります。

TK
TK
直接購入できる米国株ETFを中間業者を入れて間接的に売買することで発生するコストということですね

隠れコストについては、「河童のインデックス投資」さんで詳しく解説されていますので、気になる方は確認してみてください。

河童のインデックス投資さんから引用させていただくと、楽天VTIの第一期から第三期の税込みトータルコストは以下のとおりです。

第一期:0.3021%

第二期:0.2228%

第三期:0.2090%

その中の推定される隠れコストは0.0470%から0.1325%だそうです。

楽天VTIの隠れコストは第一期は高かったが、年々低くなってきているとのことです。

TK
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一方で米国株ETFの本家VTIを買う場合も、為替手数料や売買手数料(売る場合のみ)経費率(0.03%)がかかってきます

そこと比較してどちらが得か判断する必要があります。

楽天証券の為替スプレッドは以下のとおりです。

さらに楽天証券では2021年10月1日から12月30日まで為替手数料のキャッシュバックキャンペーンが実施されており、実質片道4銭でドルに変えることができます。

TK
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売買にかかる手数料や為替手数料は、そもそも投資信託にもかかっているものですし、単回の出費なのでそこまで重要ではありません

コストが信託報酬に転嫁され、毎年継続的にかかってしまうのが、長期投資では非常に痛いですね。

毎年かかるコストで資産運用にどれくらいの違いが生じるのか確認してみましょう。

シュミレーションの条件
  • 平均リターンは8%で計算
  • VTIのコストは年利0.03%
  • 楽天VTIは隠れコストも含めて0.209%
  • 毎月5万円を30年間つみたてる想定

たった0.2%の違いじゃん!と思われるかもしれませんが、それが30年後に大きく響いてきます。

ご覧のとおり、最終積立金額は楽天VTIが7143万円(十分すぎますが、、、)、VTIは7447万円という結果になり、その差は304万円の差がつきました。

コストゼロの基本条件と比較するとVTIは30年で5万円しか差がついていません。優秀過ぎますね!

TK
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人生100年時代、仮に50年、60年と運用したらとんでもない差がつきます

ここまで読んで頂ければ、わずか0.2%程度の手数料にこだわるべき理由がご理解いただけたのではないでしょうか。

そもそも楽天・全米株式インデックスファンドとは

そもそも楽天VTIは楽天がVTIを定期買付して、販売している商品です。

楽天VTIに投資するメリットは以下のとおりです。

  • つみたてNISAで投資できる(強力な節税効果!!)
  • 自動で積立投資ができる
  • 自動の配当金再投資で日本の税金10%を節税できる
  • 投資額を1円単位で設定できる

といったところでしょうか。

TK
TK
メリット、意外と多いですね。

VTIはつみたてNISAの対象外ですので、必然的に、つみたてNISAを活用する場合は楽天VTIやeMAXIS Slim米国株式へ投資することになります。

それ以外のメリットに関しては、月一回の手間になるので、VTIへ投資して長期的にかかるコストを節約することをオススメします。

まとめ

今回は楽天VTIのメリット・デメリットについて紹介してきました。

バンガードの投資哲学にも記されているように、長期投資をする場合はコストに徹底的に拘るべきです。

バンガードの投資哲学~経済的成功への4原則バンガードの英語版サイトにしかない「投資の原則」を翻訳しわかりやすくまとめています。すでにバンガードは日本から撤退していて日本語版を読む事は出来ないので、この記事を参考にして下さい。...

バンガードの投資哲学に興味を持たれた場合、創始者のジョン・ボーグルの書籍も読むと良いでしょう。

コストは投資家がコントロールすることができる、数少ないファクターです。

楽天VTIとeMAXIS Slim米国株式、VTIを比較して、経費率に僅かな違いしか無かったとしても、30年後には車一台分の差になり、50年後には家一軒分の差になります。

TK
TK
ちなみに70年後には2億円の差になります。コストって本当に恐ろしいですね、、、

この事実を知ってしまうと、ウェルスナビなどの経費率1%超えの投資商品は恐ろしくて手が出せません。

1%のコスト差がある場合、30年間の運用で、1000万円以上の差がつきます。(月々5万円の積立投資でですよ!)

便利だから、勉強したくないから、ロボアドって凄そう!、みたいな理由で高コストの投資商品似ては出すべきではありません。

少し話がそれてしまいましたが、コスト面を勘案して、私はつみたてNISA期(年40万円まで)はeMAXIS Slim米国株式、特定口座期(年40万円以降)はVTIやVOO、VTなどに投資することをおすすめします。

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