- 本記事の内容
・PERとリターンの関係
・期待リターンにより得られる利益
・QQQのPER、利回り、過去リターン
・世界のPER
・長期リターンの決定要因
- 本記事の信頼性
・投資歴13年
・登録者6200人の米国株投資家YouTuber
・大手製薬企業に勤務
2019年12月より米国株投資家YouTuberとして活動しています。
米国株ETFへの長期投資でFIREを目指しています。
インデックスの長期投資はプロの投資家に勝ちうる手法です。
10年後、20年後の未来を見通して適切な銘柄選択をしたいですね。
今回はQQQの問題点を具体的に指摘していきます。GAFAMは素晴らしい企業ですがあまりに割高になりすぎました。
QQQよりお買い得な銘柄を一緒に探していきましょう。
頑張って紹介しますので、是非お付き合いください。
PERとリターンの関係
ウォール街のランダムウォーカーの中にPERとリターンの関係性について書かれた一文があります。
短期間の投資において、PERとリターンの間に関係性を見出すのは困難です。
一方で10年以上の長期で考えた場合、そこには40%程度が期初の市場平均PERによって決まるという法則が存在します。
PER が 最も 低い 銘柄 を 組み入れ た ポートフォリオ の 年 平均 リターン は 一六% 強 で、 PER が 高く なる につれて リターン は 低下 し、 最も 高い PER の グループ は 七% 弱 に 終わっ て いる。
バートン・マルキール. ウォール街のランダム・ウォーカー<原著第12版> 株式投資の不滅の真理 (日本経済新聞出版) (Kindle の位置No.4581-4583). 日本経済新聞出版社. Kindle 版.
上記の一文にあるように、長期投資を考える場合は、PERが高い銘柄よりも低い銘柄を選ぶほうが妥当性が高いことがわかります。
PERの決定要因は多様です。
現時点のPERが現状を正しく表しているか?直近のイレギュラーな変動要因が無いかはチェックする必要があります。
10年以上の長期投資ではPERが低い方がリターンが大きい可能性が高い。
期待リターンにより得られる利益

今回は楽天の積み立てシュミレーションを活用して、以下の条件の時にどれだけ積み立て資産額に違いが出るか確認してみます。
積立額:50000円
積立期間:10年
年間リターン:4.1% or 16.3%
年間リターン4.1%の場合
年間リターン16.3%の場合
14,901,295-7,401,441=7,499,854
ということで10年で750万円の差がつくことになります。
PERの違いによる想定リターンは想像以上に大きい。PER10倍以下の期待リタンは16.3%/年である。
QQQのPER、利回り、過去リターン

QQQのPERについてYahoo financeのサイトで確認すると60倍を超えています。
確認するサイトによって違いはありますが、PERが非常に割高になっていることに間違いはありません。
成長性の高い小型株の場合はPERが高い場合もありますが、GAFAM規模の超巨大企業のPERが60倍というのは高すぎるように感じます。
人気が高く誰もが欲しがるように銘柄は得てして割高になりがちです。
無理をしてQQQを買う必要はあるのでしょうか?
PERが相対的に割安で向こう10年の成長性が期待できる銘柄に投資するほうがリターンとリスクのバランスが良いはずです。
確かにQQQは過去10年間の平均リターンが驚異の18.96%です。
しかし過去は過去。
過去の数字は未来のリターンに対してなんの根拠にもなりません。
QQQのPERは60倍を超えており、かなり割高。過去の栄光をこれからの投資判断に持ち出すべきではない。
世界のPER

- 低PER
- 高利回り
- 未来の成長に期待できる
- 小型株
重要なのはPERが低いが向こう10年の純利益の成長が期待できることです。
GAFAMはすでに大きくなりすぎています。
これまでの成長を向こう10年も継続できるでしょうか?
普通に考えて難しいと言わざるを得ません。
おなじみのグラフですね。
PERを比較すると米国が如何に割高かがわかります。
それよりも中国/H株のような割安銘柄に投資するほうが高いリターンが期待できます。
低PERで今後の成長が期待できる国の銘柄を購入しよう。
長期リターンの決定要因

ウォール街のランダム・ウォーカーでは長期リターンの決定要因として以下の2指標を提示しています。
- 現時点の配当利回り
- 将来的な一株利益(EPS)の成長率
これらを足し合わせた数字が、その期間の総リターンと近似することが、過去のデータから明らかになっています。
ここで考えるべきは、QQQのリターンがなにからもたらされているかということ。
QQQの配当金利回りは非常に低く1%に届きません。
つまり高い総リターンの多くを生み出しているのはEPSの継続的な成長であることがわかります。
ここで疑問が浮かびます。
まず難しいでしょう。
小型株でこれからの技術をもつ企業であれば期待できますが、すでに巨大化した企業が純利益を毎年20%伸ばすのは至難の技です。
GAFAMのPERが低下するときは、つまりEPSの成長性が鈍化したときです。
そのリスクに怯えながら、一定のリターンを狙いに行くよりも他に方法を探したほうが効率が良さそうですね。
リターンとリスクのバランスを考えるとQQQよりも優れた選択肢はいくつも見つかる。低PERで高成長が期待できる中国株はその筆頭である。
今回は以上です。
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よかったら試してみては如何でしょう。