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【高配当ETF】なぜSPYDは日本人に大人気なのか?~日米の投資心理の違い~

投資家
投資家
高配当ETFのSPYDってすごく人気だね!米国でもやっぱりめちゃくちゃ売れてるの?
TK
TK
それが米国では日本ほどの人気はないようですね。正統派のVOOなどが一番人気です。

今回の記事を読むこと得られる情報は以下の通り。

  • 本記事の内容

・日米での人気ETFの違いと特徴

・日米の投資マインドの違い

・長期投資で重視するべき点

  • 本記事の信頼性

・投資歴13年

・登録者6300人の米国株投資家YouTuber

・中国株投資家

・大手製薬企業に勤務

2019年12月より米国株投資家YouTuberとして活動しています。
そして2020年6月より中国株投資家としてもデビュー。
米中株ETFへの長期投資でFIREを目指しています。

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SPYDも分散投資をしながら高配当を得ることができる優れたETFです。
一方で米国の投資家の方針を知ることで投資方針をブラッシュアップできるかも知れませんね!

今回はなぜ米国ではそこまでSPYDが人気では無いのか?深堀りすることにより、長期投資で重視すべきポイントをご紹介します。

日米での人気ETFの違いと特徴

SPYDの概要

SPYDとはステート・ストリートが運用しているS&P500高配当株式ETFのことです。

私も一定数保有している銘柄で非常に思い入れがあるのですが、コロナショックの影響をもろに受ける暴落耐性の低さを確認してから積み立てを停止しています。

特徴は米国株の代表的な指数であるS&P500の中で高配当の銘柄80銘柄に低コストで投資できることです。

SPYDは6月16日時点で配当利回りが6.42%です。S&P500に連動するVOOで2%前であることを考えると非常に高利回りですね。

一方で問題点は先にも述べた暴落耐性の低さです。

6ヶ月チャートで比較するとSPYDとVOOの間には20%ほど差がついています。SPYDは暴落後もなかなか値が戻らない厳しい状況です。

以下の記事にも書いていますが、SPYDを構成するポートフォリオも減配や無配が続出しボロボロの状況です。

第2回SPYDの臨時銘柄組み換え~無配銘柄がまたまた削減~2020年5月26日にSPYDがコロナショック後2回めの臨時銘柄組み換えを行いました。具体的な銘柄や今後の動向について解説します。...

日本でのSPYDの人気

そんなSPYDですが米国と日本において投資家の購買意欲に大きな差があるようです。

以下のランキングはSBI証券における週間保有残高ランキングです。
非常に新しいETFであるSPYDが5位にランクされているのはかなり面白いですね。

さらに保有人数のランキングを見てみるとSPYDがトップになります。
保有残高は歴史の長いETFがより上位にランクされますが、保有人数であれば現状に人気を反映すると考えられます。

VOOやVT、VTIを差し置いてSPYDが一位になっているところを見ると、その人気は間違い無いようですね。

米国で人気のあるETF

以下はETF.comより引用しています。
米国で資金流入が多いETFのランキングです。

VOOやVTI、QQQなどの高成長のETFが人気であることがわかります。その他にはLQDやSHYなどの債券、GLD(金ETF)などが買われています。

2020年の1-3月のデータですので、コロナショック対策で債券や金に資金が集まったのと、暴落後にVOOなどの正統派ETFを購入していることがわかります。

10位以内にはSPYDが入ってきていませんね。

順位はわかりませんでしたが、資金流入量は267.73(USD million)でした。VOOの1.4%ほどの資金流入量であることがわかります。

TK
TK
ホルダーとして悲しいのですが、これほどの差はどこから生まれているのか興味があります

日米の投資マインドの違い

投資マインドの違い。

これは日米の個人投資家にも当てはまりますし、日米に企業にも当てはまるはずです。

配当金の支払い

上記の動画でご紹介している通り、米国の企業は配当金の支払いに対して並々ならぬ意気込みがあります。

直近ではエクソンモービルが資産を売却することにより多額の配当金を投資家へ支払っています。シェブロンは借金をして配当を支払っている状況。(減配すればいいのに・・・)

日本では花王の30年が最長であり、その他有名所では小林製薬の20年となっています。

米国では40年、50年の連続増配銘柄がゴロゴロしているので大きく姿勢が異なっています。

投資リテラシーの違い

これを言うと怒られそうですが、米国と比べて日本の投資リテラシーは劣っていると考えられます。

日本では学校教育において投資や金融に関する教育を全くと行っていいほど行わないからです。

実際にS&Pの2015年の調査ではファイナンシャル・リテラシーのランキングで米国は14位、日本は58位という結果でした。

投資リテラシーの違いが、投資対象の違いを生み出している可能性もありそうですね。

実際に現金・預金と株式・出資金の比率は日米で大きく異なっていることもわかっております。

インカムかキャピタルか

VOOかSPYDかというのはキャピタルゲインを重視しているか、インカムゲインを重視しているかと言い換えることもできそうです。

高齢化が進んでおりシニア層が配当金目当てでSPYDを購入している、もしくは若手がFIREを目指してSPYDを爆買している。

など理由が考えられないこともないです。

一方で直近の10年間のバックテストを行うと明確にVOOがSPYDをアウトパフォームしています。

つまりトータルリターンの観点からVOOの方が儲かる可能性が高いということです。

もちろん未来はわかりません。SPYDのほうが儲かる可能性はありますが、おそらくSPYDホルダーはトータルリターン度外視でSPYDを買っているのでしょう。

TK
TK
いよいよわからなくなってきました。日本人がトータルリターン度外視で高配当ETFのSPYDを買い漁る理由とは何なのでしょうか?

長期投資で重視するべき点

投資の目的は個人個人で明確に異なります。

  • 老後の年金の足しにしたい人
  • 大きな資産を築きアーリーリタイヤを目指す人
  • 配当金でお小遣いを得たい人
  • 漠然と儲かりそうなETFを買っている人

そのため結局はこのETFはOK、このETFは駄目といった基準はないということになります。

配当金でお小遣いを得たい人に対して、トータルリターンを語ってVOOを買わせようとしても、それは迷惑でしかありません。

またすでに多額の資金がある状況で最速でFIREするのであれば、高配当ETFのSPYDは素晴らしい投資対象になります。(暴落耐性は低いが・・・)

 

一方で30年40年とトータルリターンとして資産形成を目指しているのであれば、明らかにVOOに理があります。

トータルリターンの源泉について調べたグラフです。

米国株ではその20%程度が配当金で残りの80%はキャピタルゲインから形成されています。

この点から米国において高配当ETFが如何に不利かがわかりますね。

また企業の経営者の観点からもこの傾向は継続すると考えられます。
なぜなら経営者は配当金を増額するよりも自社株買いをしたほうがメリットが大きいからです。

そのように考えると自社株買いによるキャピタルゲインの向上、つまりVOOやVTIといった成長性の良好な銘柄にベットするのが正解のようです。

3%のトータルリターンの差は30年の時間経過により、5000万円ほどの差になります。(毎月5万円積み立て)

そう考えると、自身の投資スタイルをよくよく振り返って慎重に銘柄を選ぶべきですね。

米国市場に関する最新の一次情報を入手するのであれば、モトリーフールを活用されることをオススメします。

今回は以上です。

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