- QQQの特徴
- QQQが人気の理由
- QQQの今後について
- QQQと他のETFの違い
- QQQの特徴を理解できる
- QQQの強みと弱みがわかる
- QQQと他のETFとの違いがわかる
- QQQの今後について知ることができる
今回はQQQについて徹底解説していきます。当記事はQQQを買うべきかどうかの判断材料になるはずです。
- 米国株投資家YouTuber(TK’sマネースクール)
- 投資歴13年
- 大手製薬会社に勤務
- 旧帝大卒
【QQQ基本情報】
QQQの正式名称は「インベスコQQQトラストシリーズ1」であり、資産運用サービスを手掛ける「インベスコ・リミテッド」の投資商品です。
QQQはナスダック100指数と連動するように設計されたETFです。
ナスダック100指数の特徴は以下の通り
- ハイテク関連企業が多く名を連ねている
- ナスダック総合指数の時価総額の上位100社
- 構成銘柄の上位にはGAFAMも入っている
- 時価総額加重平均で算出されている
- 金融銘柄は除かれている
アメリカの代表的な株価指数であり、S&P500やダウ平均と比べて乱高下が激しいのが特徴でした。
一方で直近のコロナショックでは非常に強い動きをしていたことで評判になりました。
【構成上位銘柄】

上位5社はアメリカが誇る超巨大企業群のGAFAMで構成されています。
2010年以降のアメリカ市場の成長を支えた銘柄と言っても過言ではないGAFAMを一度に買うことができるのがQQQのメリットでもありますね。
以下に並んでいる銘柄もシスコやインテル、エヌディビアといった超有名企業になります。
分散性という観点で考えるとQQQは100銘柄に分散投資できることになりますが、実は多くが上位10銘柄に偏っていることも知っておく必要がありますね。
【セクター比率】
QQQはセクターの63.12%をテクノロジー関連が占めています。概要は以下にまとめます。
- テクノロジー:63.12%
- 個人消費関連:20.86%
- ヘルスケア:7.87%
- 生活必需品:4.09%
- 工業:2.45%
- 情報通信:0.84%
- 公益:0.77%
ITバブルの時代にはハイテク銘柄はボラティリティが大きい代表格とされていましたが、現代では少々風向きが変わってきています。
テクノロジーは我々の生活において切っても切れぬものになりつつあり、一種の生活必需品となっています(スマホが良い例ですね)
【株価の比較】
1999年から2020年までのチャートをQQQとS&P500で比較しています。
ご覧の通りQQQは2010年から2020年にかけて、あのS&P500を大きくアウトパフォームしています。
QQQは1999年からおよそ350%ほど株価が上昇しており、これこそがQQQが大人気である理由といって間違いないでしょう。
【配当金の推移】
QQQは高い成長性と引き換えに分配金の利回りは低く押さえられており、およそ1%前後がQQQの標準的な利回りとなっています。
利回りが低い一方で、株価の成長に合わせて分配金の増配は着実に行われています。
【QQQの強み】
上の図は株式のトータルリターンがどこからもたらされるかを示したものです。
米国株のトータルリターンのおよそ80%はキャピタルゲインからもたらされていることがわかります。
その他の強みは以下にまとめます。
- GAFAMを含むプラットフォーマーで多く構成
- 暴落に強い
- 競合優位性が高い(代替されにくい)
- 株価の上昇が飛び抜けて優秀である
- 米国の先端テクノロジーを買うことに等しい
経済成長(株価の上昇)は人口の増加とテクノロジーの発展によりもたらされると言われています。
その観点から考えると、QQQというのは人口増加が継続する米国のテクノロジーに投資できる素晴らしいETFと言えますね。
【QQQの弱み】
上の図からわかるようにナスダックは非常にPERが高いことで有名です。(35.2)
PERは高ければ高いほど割高とされているため、ナスダック(QQQ)は現在の価値よりも高く評価されているのかもしれません。
過去10年の成績は過去10年の成績であり、これからの未来に適用できるものではありません。
これまでの10年が良かったからという理由でQQQに手を出すのは少々危ないかも知れませんね。
その他の弱みは以下の通りです。
- 利回りが低いので配当金目当ての人には向かない
- PERが高く割高である
- GAFAMは超巨大企業であり、今後も同程度の成長は難しい
- 多くの人に買われた銘柄は得てして頂上に達している
弱みと強みを勘案して、判断すべきですね。
【まとめ】
今回はQQQの特徴について詳しく解説しました。
特徴をまとめると以下の通りです。
- QQQはナスダック100に連動するハイテク銘柄のETF
- QQQは過去10年ではS&P500をアウトパフォーム
- QQQは利回りは低いが増配傾向は良好
- QQQはPERが高く割高である
- 米国市場ではキャピタルゲインを目的とするのは理にかなっている
- 過去は過去(データ)
私はQQQは縁がなく保有していませんが、その成長性は本当に関心をそそられるものです。
過去10年はアウトパフォームされていますが、私は米国株ETFであればVTIを買い増していきたいと考えています。
記事がお役に立ちましたら幸いです。