- HDVの銘柄組み換えの影響
- セクター比率の変化
- 構成上位10銘柄について
- 他の高配当ETFとの比較データ
- どんな人に向いているのか
- 米国株投資家YouTuber(TK’sマネースクール)
- 投資歴13年(プロフィール)
- 中国株投資家(中国株情報)
銘柄組み換えの結果
結果についてまとめます。
- 26銘柄の削減と新規銘柄の追加により74銘柄になった
- 上位銘柄に削減はなし
- GILDとMMMが追加になっている(有名どころ)
- エネルギー・一般消費財のセクター比率は減少
HDVは独特な銘柄組み換えの基準があるので、他の高配当ETFよりも入れ替え率が大きくなる傾向にあります。
銘柄組み換えの基準(スクリーニング方法)は以下の通りです。
- 配当利回り
- デフォルト懸念スコア
- エコノミック・モート評価
デフォルト懸念スコアにより財務健全性の高い銘柄をチョイスしています。
エコノミック・モート評価はモーニングスター社の独自指標であり、経済上の堀(競合優位性)を評価しています。
組み換え銘柄について
まず削減された26銘柄を紹介します。
76銘柄の中の26銘柄なので今回も大胆に組み換えましたね!
削減された比率の高かったセクターはエネルギー、公益事業、金融でした。
コロナショックの影響を大きく受けたセクターが目立っていますね。
続いて追加された銘柄です。
ギリアド・サイエンスや3Mといった有名所も仲間入りしています。
追加された比率が高かったセクターは資本財・サービス、公益事業、金融といったところでした。
組み換え前と組み換え後のセクター比率を確認してみました。
保有上位11銘柄
保有上位11銘柄は上の通りです。
前回とほとんど変わっていませんね。
上位のエネルギー関連や通信セクターは非常に利回りも高いので、残留したことはホルダーにとって大きいと思います。
HDVの基本情報
HDVはブラックロックが運用する高配当ETFです。
保有銘柄は基本的には75銘柄となっています。
設定日は2011年ということで比較的新しいETFと言えますね。
私の考える特徴を以下にまとめます。
- 尖った特徴は少ないが、安定感がある。(スクリーニング手法により)
- 配当加重型のETFである。(スマートベータETF)
- 経費率は0.08%(VOOとかよりは高い)
- 逆張り傾向のETFである
- 財務健全性を評価しているので長期投資向き
- トータルリターンはVOOやVTIに劣る
若年層が持つというよりも、リスク許容度が低めなベテラン層向きのETFと言えるかも知れませんね。
高配当ETFの多くに当てはまりますが、VOOなどのインデックス系のETFにはトータルリターンで負け越しています。
高配当ETF間の比較
HDVとVYM、SPYDでバックテストを行いました。
条件は以下の通り。
- 初期入金は$10000
- 毎月入金は$500
- 配当金は全額再投資
- 比較にS&P500を入れている
- SPYDに合わせて5年間で比較
トータルリターンを見るとHDVはそこまで目立ったリターンをあげていません。
しかしコロナショックのような暴落の際にも、大きく下げているわけでもありません。
5年間の総計で見るとS&P500が圧勝しています。HDVはVYMに少し負けていますが、同等といって良いでしょう。
SPYDには大きく勝ち越していますね。
まとめ
今回紹介した内容をまとめると以下の通りです。
- HDVは26銘柄の削減を行った。
- セクター比率の変動は大きく無かった
- ギリアドと3Mが仲間入りした
- 構成率上位の銘柄は生き残った
- HDVは安定感があるが、パフォーマンスもそこそこ
- VOOなどのインデックスにはトータルリターンで負ける
一方で若くて大きなトータルリターンを狙いたいのであればVOOやVTIを選択するのが良いでしょう。
米国市場で戦うのであれば最新の一次情報を入手していく必要があります。
モトリーフールであれば米国の最新の一次情報を無料で入手することができます。

今回は以上になります。