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TECLの長期投資はありか!?10年で100倍になったテクノロジー株ブル3倍ETFの特徴まとめ

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TECLの特徴について(10年で100倍は本当か?)

長期投資でTECLを買っても大丈夫なのか?(どんなリスクがあるのか?)

減価は大丈夫なのか?(ブル3倍だと減価の影響が・・・)

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ブル3倍のTECLは素晴らしいパフォーマンスですが、これから買ってもいいのか?このまま保有し続けても大丈夫なのか不安もありますよね・・・

TECLは10年間の年平均リターンが48.3%であり圧倒的なリターンを生み出してきているのは事実です。

しかしベア3倍のテックETFであるTECSは12年間で8/100000になっています。(価値はほぼゼロ)

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圧倒的な米国株の成長により減価の影響が覆い隠されていますが、下落相場になればTECLは限りなく紙くずに近づきます。
  • TECLが10年で100倍になったという根拠
  • TECSが12年で8/100000になった根拠と減価のメカニズム
  • TECLを長期保有すべきではない理由
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この記事を読むことでTECLのリスクを正しく理解でき、結果として資産運用の長期的な成功に一歩近づきます。

【TECLの基本情報】

TECLの特徴

TECLの特徴
  • 上場来で最大100倍になっている($3→$300)
  • 減価の影響を受けている(株価上昇で見えにくいが・・・)
  • テクノロジー株のその日の値動きの3倍の値動きをする
  • 経費率は1.08%(長期投資するにはかなり高額)
  • 利回りは0.34%

TECLはDirexionという資産運用会社が提供している、テクノロジーセクターのみで構成されたブル3倍のETFです。

上場来で100倍になっているというのはインパクトが大きすぎますね。100万円TECLに投資しておくだけで1億円が作れてしまうわけですから。

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そんなTECLもいいところばかりではありません。安易にTECLで長期投資を実践しようとすると痛い目をみる可能性が高いです。

TECLの基本データ

TECLの基本データをご紹介しておきます。

ティッカーTECL
経費率1.01%
分配利回り0.34%
純資産総額(百万ドル)3,075.59
設定日2008/12/17
分配回数/年1
10年平均リターン48.3%
5年平均リターン72.98%
1年平均リターン21.49%

10年間の平均リターンが48.3%というのは異常過ぎますね。

毎月5万円を12年間積み立てるだけで、年利48.3%だと3億6千万円が作れてしまいます。

人気の理由がわかる気がしますが、そのパフォーマンスが今後も継続する保障はどこにもないので、冷静に検討していく必要があります。

TECLの人気とハイテクバブルの教訓

TECLはSBI証券の週間売買ランキングで第3位に入っているような人気のETFです。

短期的な値動きを一般投資家が予測することは非常に難しいのでブル3倍のETFの売買自体、個人投資家にはおすすめできません。

長期的に展望が明るいテクノロジーセクターのETFであったとしても、暴落する場面は必ず訪れます。

2000年代のハイテクバブルではテック株が多く含まれるナスダック100が最大で約80%の下落を記録しています。

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これがブル3倍で起こったら、継続保有していられる投資家は多くないでしょう

ITバブルと根拠なき熱狂

元FRB議長であったグリーンスパン氏はITバブルを「根拠なき熱狂」と評しています。

しかしFRB議長の発言を物ともせず株価は上昇を続け、結局FRBが金利を金利を6%以上に引き上げた後「根拠なき熱狂」は終りを迎えました。

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当時の市場は「株価が上がるから買う、買うから上がる」というまさにバブル典型的な投資家心理が存在しました

ゴールドマン・サックスは2022年のS&P500指数が5100ポイントまで上昇すると予想しています。(上昇率は9%で伸びは緩やかになるとのこと)

S&P500の来年末想定5100ポイント、上昇鈍化=ゴールドマン

他の多くの金融企業が2022年の米国市場に明るい未来が待っていると予想しています。

バブルの特徴
  • 超低金利政策の実行
  • 証券口座の新規解説が激増
  • 信用取引残高が急増(ブル3倍も同様)
  • カネ余りの状況が加速
  • 住宅価格が高騰
  • 人気テーマに乗じたIPOの乱立
  • 何をしているかわかっていない投資初心者

現在の市場は概ねバブルの特徴を満たしていると言っても過言ではありません。

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GSのような金融企業はポジショントークで上昇すると言うのは世の常です。

バブルかどうかは1次データをもとに自分自身で判断するしかありません。

バブル崩壊の際にTECLのようなテック系のブル3倍ETFへ投資しているのは致命的です。

TECLの経費率と利回り

経費率は1%を超えており、利回りも非常に低いので完全にキャピタルゲイン狙いのETFになることは言うまでもありません。

TECLは上場した際には$3程度の株価でしたが、最大では$300を超えており10年で確かに100倍に成長しています。

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化け物みたいなETFですね!

経費率と利回りで優秀なのはVIGやVOOといった代表的な米国株ETFです。

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TECLのセクター別構成比率

構成セクターとしては以下の通りでテクノロジーセクターに集中投資をする形になります。

米国のテクノロジーセクターは過去10年は非常に調子が良かったですが、過去が良かったからといって向こう10年も良いとは限りません。

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思考停止で買うのだけはやめましょう

米国の経済成長の源泉が「継続的な人口の増加」と「世界をリードするテクノロジーの発展」なのは確かです。

しかし、それだけではバブルが懸念される現状でTECLを保有する理由にはなりません。

TECLの上位構成銘柄

TECLの構成上位銘柄はVGTなどのテクノロジー関連のETFと非常によく似ています。

GAFAMの中ではAppleとMicrosoftが入っており、それだけで構成比率は40%近くを占めています。

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GAFAMだけで40%というのは分散性の観点ではネガティブですね

 

TECLが連動しているインデックスと比較すると長期になればなるほど、TECLのパフォーマンスは3倍よりも悪い方に乖離していることがわかります。

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これが俗に言う「減価」というものですね

TECLも確かに減価していますが、それ以上に株価の成長が凄まじいので減価の悪影響を感じさせません。

TECSから見る減価は影響

TECLは株価上昇の影響で減価の影響がわかりにくくなっています。

そこでTECLとは反対の値動きをするベア3倍ETFのTECSのチャートを確認していきたいと思います。

TECSの株価チャートTECSの株価チャート

ご覧いただけば分かる通り、株価の上昇の影響もありますが、圧倒的な勢いで下落していっているのがわかります。

減価の影響が激しすぎて何度も株式を併合して株価を売買しやすい価格へ調整してきたのでしょう。

2009年代の株価は3.7Mと記載されています。

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つまり$3700000ということですね。日本円で3億7000万円です。(1ドル100円で計算)

3億7000万円が30ドル、つまり3000円まで下落していることになります。TECLは12年間で0.008%程度(8/100000)まで下落していっているわけです。

ベア3倍やブル3倍ETFはマイナスにはならないと言われていますが、ほぼほぼ紙くずにはなるということが証明されています。

実際にパーセント表示をつけて値動きを確認してみたところ、以下のように表示されています。

TECSとS&P500の比較データTECSとS&P500の比較データ

見えにくいかもしれませんが、TECSはマイナス100%と表示されています。

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12年間で価値はほぼゼロになったということです。

今はTECSがゼロになっていますが、米国株市場が下落に転じた場合、ゼロに近づくのはTECL、つまりブル3倍であることを忘れてはいけません。

TECLに価値はあるのか?

TECLが10年で100倍になった非常に魅力的なETFであることは間違いありません。

米国のテクノロジーセクターは米国経済を牽引してきましたが、今後しばらくの間も同じような働きをしてくれる可能性も高いでしょう。

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米国のテクノロジーセクターはもはや生活必需品のような位置づけになっており、過去のITバブルのときのような脆さは感じられません。

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そのように考えるとテクノロジーセクターをブル3倍で保有できることのメリットは大きいです。

一方で大きな成長を遂げたセクターにも必ず終わりが来ることは明確な事実でもあります。

テクノロジーセクターの繁栄は永遠ではありませんし、GAFAMの成長も永遠ではありません。

ITバブルの懸念があることも否定することはできないでしょう。

それが10年後なのか1年後なのかは誰にもわかりませんが、身構えておく必要はありそうです。TECLを保有したまま暴落に飲み込まれた場合のダメージは甚大です。

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長期的に見れば確実に暴落は来るので、TECLの長期保有は自殺行為と言っても良いでしょう。

【他のETFとの比較】

米国の代表的なETFとTECLのパフォーマンスを比較していきます。

今回はTECLとS&P500、VGTを2009年からの株価を比較しています。

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あの優秀なVGTが平らに見えますね

TECLはブル3倍なのでボラティリティも半端では無いですが、比較対象2銘柄を圧倒的にアウトパフォームしています。

 

実際にTECLとVGT、SPYで10年間のバックテストも行ってみましたが、結果は同じでした。(配当再投資、初期に$10000のみ投資)

TECLは確かに100倍に増えていますね。

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一方でTECLとS&P500の6ヶ月の短期チャートを見てみると別のことがわかってきます。

TECLとS&P500の比較データTECLとS&P500の比較データ

今回のコロナショックで各ETFは大きく暴落しましたが、圧倒的な勢いで上昇を継続しており、470%もの上昇を達成しています。

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TECLを買う投資家が増えるのも納得ですね!

一方で○○ショックのような自体に遭遇すると3倍の勢いで下落していくので、多くの投資家は大損害を食らう可能性があることを理解しておく必要があるでしょう。

 

再度TECLの構成上位の銘柄を紹介します。

以下はVGTの構成上位の銘柄です。

インデックスは異なりますが、ほぼ同様のポートフォリオであることがわかります。

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【まとめ】

TECLの特徴についてまとめます。

  • 10年間で株価は100倍に成長している
  • SPYやVGTを圧倒的にアウトパフォームしている
  • テクノロジーセクターの成長が続くと考えるなら良い選択
  • テクノロジーセクターもいつか終わりが来る
  • ボラティリティの大きさに注意
  • 株価の上昇で覆い隠されているが、確実に減価はしている

長期投資というのは20年30年のスパンの投資を指すことが多いです。

TECLがそんなに継続して上昇するとは考えにくいですよね?

そうであればTECLは長期投資ではなくテクノロジーセクターが活況な時のスポットで活躍するETFとして扱うべきです。

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そして問題はテクノロジーセクターがいつ暴落するのか、いつ急上昇するのかは誰にもわからないということです

未来の株価がわからないからこそ、個人投資家は長期で積立投資を継続しているわけですね!

長期投資に関するおすすめの記事と書籍は以下のとおりです。

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